不動産担保ローンの金利や返済期間などの仕組みを徹底解説!

不動産担保ローン金利

所有している不動産を担保にして、金融機関より融資を受けるシステムを「不動産担保ローン」といいます。

さまざまな事情で、まとまった資金が必要な時や、老後の生活資金、事業のために必要な資金の調達にも不動産担保ローンは活用されます。

一般的な住宅ローンとの違い、そしてメリット、デメリットについても詳しくご説明していきます。

不動産担保ローンとは

不動産担保ローン金利

不動産担保ローンは、所有している不動産物件を担保にすることで、金融機関からまとまった資金を調達することができます。

一般的なローンより金利が低いことや、返済期間を長期で設定することができます。しかし、返済が滞ってしまった場合は、担保にしている自分自身の財産である不動産を失ってしまうことになります。

大きなメリットがある不動産担保ローンですが、利用する場合は特徴、しっかりとした返済計画を立てておきましょう。

不動産担保ローンの金利について

金利は融資先の金融機関によって異なりますが、銀行などの審査が厳しい金融機関であるほど、低金利で融資を受けることができます。

ノンバンクのように、審査が厳しくない金融機関の場合は、銀行で融資を受けるより金利が高くなることが多いです。

銀行などの金融機関は1%〜9%ほどの金利で融資を行うことが一般的です。ノンバンクのような金融機関は、5%〜15%ほどの金利となります。

上記でご説明した金利は、平均的な数値であって、実際に融資を受ける場合は、それぞれの条件によって金利も異なります。

住宅ローンとの違い

ここからは、一般的な住宅ローンと不動産担保ローンの違いについて、ご説明していきます。それぞれの特徴を把握して、自分自身に適切な方法を選択しましょう。

抵当権

不動産担保ローンは担保にする不動産物件、住宅ローンであるならば購入した不動産物件にそれぞれ抵当権が設定されます。

抵当権に関しては、双方に大きな違いはなく、支払いが滞ってしまった場合は最終的に、抵当権が設定されている不動産が強制的に競売にかけられ、不動産を失ってしまうことになります。

資金の使い方

住宅ローンは、一般的には家を買う為の資金を金融機関が融資してくれるシステムとなっています。

いっぽう、不動産担保ローンは融資を受けた資金を、進学費用、結婚資金や家の改装費など家を購入する以外のことに資金を使うことができるのが大きな特徴です。

資金の使い道が自由である不動産担保ローンは、住宅ローンより金利が高額に設定されていますので、自分自身の目的に合わせてうまく使い分けることが重要です。

不動産担保ローンのメリット

不動産担保ローン金利

不動産を担保として融資を受ける場合には、いったいどのようなメリットがあるのかをここからは詳しくご説明していきます。

低金利で融資を受けることができる

不動産を担保とするので、万が一返済が滞ってしまった場合、融資先の金融機関は不動産を強制的に売却して、資金を回収することができます。

金融機関にとっては、低リスクで融資を行うことができるので、不動産担保ローンは無担保ローンより低い金額の利子でローンを組むことが可能となります。

まとまった資金を調達できる

無担保ローンの場合は、多くて1000万円までの融資が限度額となるケースは多いですが、不動産担保ローンの場合は最大1億円まで融資を受けることも可能です。

しかし、担保とする不動産の価値よりも大きな金額の融資を受けることができないので、所有している不動産の価値によって融資金額が大きく変わってきます。

まとまった資金が必要な場合は、賢く利用することで金銭問題を解決することが可能です。

返済期間が長期間

不動産は何十年後も価値が無くなることがない財産です。その為に、不動産担保ローンは融資を受けた資金の返済を長期間で返済することができます。

一般的な無担保ローンの場合は、平均的に7年から10年ほどで完済するような計画でローンを組むことになります。

しかし、不動産担保ローンの場合は最大で35年という長期的な形で返済することが可能です。

大きな金額の融資を受けた場合であっても、長期間で返済が可能であるならば、毎月の返済負担を最小限に止めることができます。

ただし、不動産担保ローンで融資を受ける際に、担保とする不動産の残耐用年数が算出され、この年数によって返済期間が制限されてしまう場合もあるので注意が必要です。

不動産担保ローンのデメリットについて

不動産担保ローン金利

不動産担保ローンのメリットについてご説明してきましたが、実際に融資を受けるとなれば、どのようなデメリットがあるのか不安になられる方もいらっしゃると思います。

ここからは、不動産担保ローンに生じるデメリットについてご説明していきます。

審査に時間を要する

無担保ローンの場合であれば、借主の個人情報を審査するだけなので、比較的早く審査が終え融資を受けることができます。

しかし、不動産担保ローンの場合は借主の個人情報以外に、担保とする不動産の調査も同時に行わなければなりません。

そのような理由から、審査に長い時間がかかってしまうので、緊急を要している方には不向きだといえます。

不動産担保ローンを活用したい場合は、時間に余裕をもって計画的に融資を受けるようにしましょう。

返済ができない場合は不動産を失う

万が一返済ができなくなってしまった場合は、担保としている不動産を売却されてしまいます。

大切な不動産という財産を失う可能性もありますので、不動産担保ローンの利用を考えておられる方は、しっかりとした返済計画を立てておきましょう。

リバースモーゲージについて

リバースモーゲージも不動産を担保として融資を受ける資金調達方法です。リバースモーゲージの仕組みや、一般的な不動産担保ローンとの違いをご説明します。

リバースモーゲージの最大の特徴は年齢制限があることです。一般的には、55歳から65歳の方を対象としている金融機関がほとんどです。

融資を受けたお金については、借主が亡くなった後に担保としている不動産を売却して回収をおこないます。

したがって、毎月の返済は利子のみとなり元金の返済がなく、生活に大きな負担をかけずにまとまった資金を調達できるのが特徴です。

老後の生活資金が年金だけでは足りない、老人ホームへ入居したいなど、融資を受けたお金を自身の目的に合わせて使うことができます。

リバースモーゲージは融資上限額が定められています。もし、予想よりも長く生きてしまった場合は、融資の上限額に達してしまう恐れがあることも把握しておきましょう。

自宅を手放すことなく、まとまった資金を調達できるリバースモーゲージは毎月の返済も利子のみと負担も少ないです。

仕組みをしっかりと把握して上手く使うことで、充実した老後生活を送ることができるシステムとなっています。

リースバックについて

リースバックは、自宅を売却した後に、自宅を買い取ってくれたオーナーと賃貸契約を結ぶことで継続して同じ家に住むことができるシステムです。

自宅を売却することでまとまった資金を手に入れることができるうえに、生活環境を一切変えることなく、その後も生活を送れます。

リースバックは将来、経済的な余裕ができた場合には、売却した家を買い戻すことも可能です。

特に、住宅ローンの返済でお困りの方にとっては大きなメリットがあるシステムだといえます。

さまざまな理由で住宅ローンの返済ができなくなってしまった場合、自宅は最終的には競売にかけられてしまいます。

こういったケースでは、競売にかけられてしまう前に任意売却をおこない、売却資金で住宅ローンを返済するといった方法がおすすめです。

しかし、任意売却をおこなった場合は、自宅を失ってしまうという大きなリスクがあります。新しい家を探して引越しをするにも、大きな費用が発生します。

さらに、お子さんのいらっしゃる家庭では、転校を余儀なくなれたり、職場から遠い場所に引越しせざる得ないといった場合もあります。

リースバックを活用することで、これまでと同じ環境で生活が送れるというのは、大きなメリットとなります。

リースバックの賃料について

リースバックの賃料は、相場より高く設定されることが多いです。その理由としては、売却した価格により家賃が決まることにあります。

売却費が高ければ高いほど、賃料も高額になるシステムとなっています。家賃は、必ず毎月支払わなければならないものですので、自身の支払い能力を考えて契約を行いましょう。

住宅ローンの支払いでお困りの方はリースバックを上手く活用することをおすすめします。

まとめ

ここまで不動産担保ローンの金利や仕組みについてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?

不動産担保ローンはまとまった資金の調達が可能で、返済期間も長期的に計画を組むことができます。その特徴をしっかりと把握して賢く活用していきましょう。

不動産を活用した資金調達方法はさまざまな方法がありますが、それぞれの事情や状況によって最も最適な方法を見極めることが重要です。

この記事が、不動産担保ローンの利用を考えておられる方へ、少しでもお役に立てば幸いです。

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