リースバックに金利は発生しない？人気のサービスを徹底解説

リースバックに金利は発生しないということをご存じでしたか？

自宅を売却し、一括で資金を受け取るもその後も家に住み続けられるというのが特徴のリースバックですが、近年とてもお得で便利なサービスとして人気がでてきています。

しかし、まだ世間に浸透していないサービスということもあり、「リースバック契約に金利は発生するのか」「リースバックに金利がつくならもったいない」などと勘違いされている方もいらっしゃいます。

リースバックとよく比較されがちなサービスに、リバースモーゲージというサービスがありますが、言葉が似ていることから意味が混同されてしまいがちです。

一度にまとまったお金を受け取ることが可能で、なおかつ愛着のあるマイホームに住み続けられるというとても便利なサービスであるリースバックですが、誤った知識やしっかりと理解されていないがゆえに、利用を避けられてしまってはとてももったいないと感じます。

そこで今回は「リースバックを利用してみたいけど、金利が気になる」「リースバックを利用してみたいけど、よくわからない」「リースバックとリバースモーゲージの違いが知りたい」と考えている方向けに、リースバックとリバースモーゲージの違いや、リースバックを利用する際の注意点などを詳しくご紹介していきます。

リースバックの利用を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

リースバックに金利は発生しない？

まずはじめに、この記事を読んでいただいているみなさんが一番気にされている点からご紹介していきます。

結論から申し上げると、リースバック契約において金利は発生しません。

この後に詳しくご紹介する、リースバックの仕組みについて見ていただければわかりますが、そもそもリースバックには金利という概念がありません。

お金の貸し借りではなく、家を売却し賃貸契約を結ぶものになるため、ローンや借金ということにはなりません。

そのため「借金はしたくない」「金利を支払うのは馬鹿らしい」などと考えている方にも、リースバックはとても優良なサービスだと言えるでしょう。

リースバックの仕組み

次にご紹介していくのは、リースバックの仕組みについてです。

リースバックの利用を検討しているけどあまりまだよく知らないという方は、まずはリースバックがどのような意味なのか、どのような仕組みなのかについて知っておく必要があります。

まずは、リースバックがどのような意味なのかについてご紹介していきます。

リースバックとは？

「リースバックってなに？」という質問に対して、一言で説明すると『不動産の売買契約と賃貸契約を同時に結ぶこと』と言えます。

つまり、家を売る契約を結ぶと同時に、家を借りる契約も同時に結ぶというものです。

リースバックとは、不動産業界のみならず工場で使う機械のリースバックや、自動車のリースバックなど、さまざまな業界でも利用されますが、ここでいう不動産業界におけるリースバックとは、売買契約と賃貸契約を同時に行うもののことを指しています。

リースバックの流れ

次に、実際にリースバックを利用していくにはどのような流れ・手順で進んでいけばいいのかについてご紹介していきます。

リースバックの利用が初めての方でも迷わないように、6つのステップに分けて詳しくご紹介していきますので、必ず目を通しておいてくださいね。

1. まずは取引する不動産会社を選びます。査定額の見積もりなどをとって比較し、一番条件の良い、サービスの良さそうなリース会社を選びましょう。
2. 利用する会社を選んだら問い合わせをし、大まかな契約内容などの話し合いをします。ここで希望の条件などを伝えておきましょう。
3. 実際に不動産会社がマイホームを視察しに来ます。ここでマイホームの査定額が提示されます。
4. 査定額や、賃貸契約後の家賃などの細かい条件が提示されます。
5. 提示された金額や条件等で問題がなければ、リースバック契約を結びます。
6. 数日から数週間で、売却額を受け取ることが可能です。

契約期間中は、毎月決められた家賃を支払い、マイホームに住み続けることが可能です。

リバースモーゲージの仕組み

リースバックの仕組みについて理解したところで、次にご紹介するのはリバースモーゲージについてです。

リースバックには金利が発生するという誤った情報が流れてしまうのは、リースバックと名前がよく似ているこのリバースモーゲージが原因となり、勘違いをされてしまいます。

では、リバースモーゲージでは金利は発生するのか？そもそもリバースモーゲージとは何なのか？についてご紹介していきます。

リースバック契約の利用を検討しているという方は、ぜひリバースモーゲージについても知っておいてください。

リバースモーゲージとは？

リバースモーゲージとは、不動産業界で使われる単語の一つで、しばしばリースバックと間違われます。

リバースモーゲージはリースバック同様、自宅の不動産を利用して資金調達をする方法として知られていますが、リースバックと決定的に違う点は『自宅を売却しない』という点です。

リバースモーゲージでは、家を担保として金融機関に提供し、融資を受ける制度です。

リバースモーゲージにて融資を受けた方の返済方法としては、家の所有者が亡くなった後、担保となっている家を売却し融資として借りたお金を一括で返済する方法が一般的となっています。

リースバックとリバースモーゲージの違い

リースバックとリバースモーゲージ、両者についてそれぞれご紹介しましたが、次に、両者の明確な相違点についてご紹介していきます。

リースバックとリバースモーゲージの大きな相違点は上記の表にまとめました。

全体的に、リースバック契約は『リースバックとして唯一無二な契約・サービス』として独自のルールがある一方で、リバースモーゲージに関しては『不動産担保ローン』として捉えるとわかりやすいかと思います。

自宅を売却して資金調達をするリースバックとは違い、リバースモーゲージでは自宅を担保にしてお金を借りるため、もちろん金利も発生し、保証人も必要になるというわけです。

また、リースバック契約によって自宅を売却して得たお金は、使い道に制限はありませんが、リバースモーゲージにて融資されたお金の使い道に関しては、制限があります。

リバースモーゲージにて得たお金は、投資や事業の資金としては使ってはいけません。高齢者住宅などの入居費用など、用途がある程度決められているという特徴があります。

上記を見てもらうとわかるとおり、どちらの方が良くて、どちらの方が悪い。という訳ではありません。

利用者のニーズや目的に合わせ、不動産会社の専門家と相談して決めることをおすすめします。

リースバック契約の注意点

最後に、リースバック契約の利用を検討している方向けに、リースバック契約の注意点についてご紹介していきます。

注意点を知っておくことで、より良いリースバック契約を結べるはずですので、利用を検討している方はぜひチェックしておいてください。

売却額は相場より落ちる

まずはじめに知っておきたい注意点として、リースバックによるに家の売却額は通常売却する時の値段よりも数割落ちるという点が挙げられます。

地域や築年数にもよりますが、相場として30〜40%程通常の値段よりも安くなる傾向にあります。

そのため「とにかく高い値段で家を売りたい」と考えている方は注意が必要です。

家賃は相場より高くなる

リースバック契約を結ぶ際に注意しておいていただきたい点として、家賃が相場よりも高くなるという点が挙げられます。

理由としては、家賃の設定方法が通常と異なり、不動産会社の利回りを元に決められるためです。

「とにかく安い家賃で住みたい」という方は注意が必要です。

所有者が自分ではなくなる

リースバック契約の際に注意していただきたい点として、所有者が自分ではなくなるという点が挙げられます。

リースバック契約を結ぶと、家を売却するのにも関わらず、そのままマイホームに住み続けられるというメリットがありますが、一度売却し賃貸契約を結ぶため、家の所有者は自分ではなく不動産会社となります。

所有者が自分ではなくなってしまうという点が気になる方は、注意が必要です。

まとめ

リースバックに金利は発生するのか、リースバックとリバースモーゲージの違いや、リースバックを利用する際の注意点などを詳しくご紹介しましたが、参考になりましたか？

上記でも申し上げましたが、リースバックとリバースモーゲージは、似ていますが明確な違いが何点かあり、どちらが良くてどちらが悪いという訳ではありません。

両者の違いや特徴をしっかりと理解し、自分のニーズにあった取引をすることをおすすめします。

わからないことや不安なことがあれば、不動産会社の担当スタッフとしっかりと相談してから決めるようにしましょう。

リースバックの利用を検討しているという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。