リースバックの手続きは約1ヶ月?全体の流れや口コミを解説!
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「ローンの支払いが家計を圧迫している。引っ越したいけど貯蓄が足らない」、「売却を検討しているけど、できれば今の家で暮らしたい」など、このようなお悩みがある場合におすすめなのがリースバックです。
リースバックは、自宅を売却することでまとまった資金を手に入れながらも、賃貸契約で同じ家に住み続けられる仕組みです。
とても便利なサービスですが、不動産の選び方や、実際にどれくらいの期間・金額で売却できるのかなど気になりますよね。
リースバックを検討している方は事前にメリット、デメリットや契約の際の注意点などを理解しておくとスムーズに進めることができます。
そこで、今回はリースバックの検討から実際に自宅を売却するまでの全体の流れと、気をつけるべきポイントなどを解説します。
リースバックとは?
最近、話題になっているリースバック。
リースバックとは、自分が所有しているマイホームを売却してまとまった現金を調達しながらも、その後は賃貸契約をして住み続けることができる仕組みです。
例えば、ローンの支払いを完済しておらず引越しもできないけど、まとまったお金が欲しい時に利用するなどのケースがあります。
また、リースバックを契約後、条件をクリアできれば手元に現金が集まった際、再び買い戻しができるのもリースバックの大きな特徴の一つです。
リースバックのメリット・デメリット
まずは、リースバックのメリットやデメリットを具体的に解説します。
リースバックのメリット
リースバックのメリットは下記となります。
- まとまった現金を手に入れながら、住み続けられる
- 受け取る現金が基本的に一括払い
- 引越しをする必要がないので、転校や引越し費用の心配もない
- 条件が合えば、数年後に買い戻しも可能
- 引越し不要なので、周囲から売却したのがバレずにすむ
まとまった現金をすぐに入手でき、引越しの心配もないので、周囲には家を売却したことがバレないなどのメリットがあります。
リースバックのデメリット
リースバックのデメリットは下記となります。
- 所有権は業者に渡る
- 家賃の支払いが必要
- 売却価格が相場よりも低くなる可能性がある
リースバックはメリットもたくさんありますが、注意点やデメリットもあります。
手元にある資金や自宅の状態、今後のライフプランをよく考えて決めましょう。
リースバックがおすすめな人
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具体的にリースバックが向いている人、おすすめな人は下記のような人です。
- 貯金が不足していて、引越しができない方
- まだローンの支払いが残っていて、引越しも難しい方
- 生活費や養育費に余裕を持ちたい方
- 老後の生活費を調達したい方
- 引越しはせずに、家の売却をして資金調達をしたい方
リースバックの全体の流れ
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リースバックは、一般的には以下の順番で進めていきます。
- リースバックができる不動産会社で査定を依頼する
- 査定金額やサービスを元に不動産会社を決定する
- 詳しい契約条件を決める
- 契約、売却
- 買い戻しを検討している場合は、貯蓄の計画を立てる
細かい規定や、業者によっても誤差はありますが、基本的には申し込み後から約2週間〜1ヶ月程度で売却代金が支払われるケースが多いです。
すぐにまとまったお金が手に入るのは大きなメリットですが、売却する側が不動産会社としっかり契約を結んでおかないと後からトラブルになることもあります。
全体の流れや、一般的な買取価格の相場などを良く調べて、計画を立てた上で進めるようにすれば、不動産会社とのやりとりもスムーズに進みますよ。
ここからは、リースバックの全体の流れを順番に一つずつ説明していきます。
1.リースバックができる不動産会社で査定を依頼する
まず最初は不動産会社に査定を依頼します。ここで、ぜひおすすめしたいのが複数の不動産会社で査定をしてもらうことです。
リースバックの買取価格は、一般的な売却価格に比べて60〜80%程度で査定されるケースが多いですが、会社によっても違いがあり多いときは数百万円の違いになる場合もあります。
目安の数字を持ちながらいくつかの会社で査定してもらうと、後悔せずにリースバックができます。
また、自宅の買取価格が高いと売却後の家賃も高くなることが多いため、リースバック後も支払い可能な家賃なのかも気にして調べるようにしましょう。
一般的な目安として、毎月支払う家賃は買取価格の7〜13%を12ヶ月で割った金額と言われています。
一括で複数の不動産の査定が出せるサービスなどもあるので、うまく活用してください。
2.査定金額やサービスを元に不動産会社を決定する
査定で出てきた自宅の買取金額や家賃のバランス、評判などをみて不動産会社を決定します。
買い戻しをする際は長く関わることもあるので、納得のいく会社に依頼しましょう。
3.詳しい契約条件を決める
リースバックの主な契約は、自宅を売買する売買契約と新しく賃貸として暮らすための賃貸借契約の2つがあります。
その中でも、契約をする際に下記のようなポイントを取り決めていきます。
- 家賃設定について
- 売却価格について
- 売却代金の支払い方法について
- 賃貸契約の期間、再更新について
- 買い戻しを希望している場合は、買い戻しができる期間について
- 家のメンテナンス費の負担について
- 途中解約や退去時の取り決めについて
必ず確認しておきたいのが、賃貸借契約書の内容です。
賃貸借契約には普通借家契約と定期借家契約の2種類があります。大まかな違いは、下記をご覧ください。
契約の種類 | 内容 |
普通借家契約 | 貸主は正当な理由がないと更新を拒否できない |
定期借家契約 | 期間満了後は、契約終了。更新はなし
(双方の同意があれば更新可能だが、貸主が拒否することができる) |
リースバックの場合、基本的には住み続ける前提で売却する方が多いと思うので、普通借家契約のケースが多いです。
もし、定期借家契約で提案された場合は、契約期間や終了後の取り決めなどに関しての詳細は詰めておきましょう。
リースバックでのトラブルを避けるためには、契約時のすり合わせがとても重要となります。
リースバックで気をつけるべきトラブル
- リースバック後の家賃が高かったので、支払いが困難になってしまった
- 賃貸契約の更新ができず、退去することになった
- 事前の相談もないのに他の人に売却されてしまった
- 子供や孫などの相続人とのトラブル
特に3つ目の例は悪質な不動産会社だと起きてしまうトラブルなので、不動産会社の選定の際に評判や口コミなどを調べたり、査定額をみて判断しましょう。
また、不動産会社との契約だけではなく、家庭内での思わぬトラブルに繋がることもあります。
子供や孫などの相続人にあたる人がいる場合は、事前にリースバックする旨を伝えるようにしましょう。
4.契約、売却
契約内容を確認したら、売却します。
賃貸契約として住み続けるため、特に引っ越しなどの手続きは不要です。
5.買い戻しを検討している場合は、貯蓄の計画を立てる
今は、現金が必要なのでリースバックをするけれど、後々生活が落ち着いたら買い戻したいというケースもありますよね。
このように一時的な現金を目的としてリースバックを利用し、再度買い戻しをしたい場合は、リースバックをしたタイミングで貯蓄の計画をたてることをおすすめします。
また、買い戻しの価格に関しても不動産会社によって買取価格よりも高くなった金額で買い戻しになることや、買取価格と同様の価格でOKな会社もあります。
買い戻しの可能性が少しでもある場合は、この辺りの内容も事前に確認して書面で残すようにするとよいでしょう。
リースバックで売却した分のお金は入ってきますが、毎月の家賃支払いが発生してきます。
数年後に買い戻しをするためには、いくら貯蓄が必要かを逆算して計画を立てておくことをおすすめします。
リースバックの口コミ
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最後に実際にリースバックを行った方の口コミから、多いお声を集めました。
ぜひ、参考にしてみてください。
高評価の口コミ
リースバックをしてよかったという口コミは下記のようなものが多く見られました。
憧れのマイホームを購入したけど、子育てや介護などさまざまな生活スタイルの変化の中で、リースバックを利用する方が多いようです。
- 家で介護を受けたい母のために、介護費用としてリースバックを利用。住み慣れた家で暮らしながら生活できているので喜んでいる。
- 自分の会社の資金調達にできた。
- 私立学校に行くことになった娘の学費のためにリースバックを利用。転校や引越しもせずに、資金が手に入ったのでよかった。
低評価の口コミ
低評価の口コミは、まだそれほど多く見られませんでした。
事前に起こりうるトラブルを把握しておき、対策を打てば後から後悔する可能性も減らせるものが多いです。
- 毎月の家賃が思っていたよりも高かった
まとめ
ここまでリースバックの基本的な知識や、リースバックがおすすめな人について、そしてリースバックの全体の流れと気をつけるべきポイントを解説してきました。
リースバックは、短期間で現金が手に入り、自宅も賃貸で住み続けることができるとても便利なサービスです。
しかし、契約時や不動産会社の選定時にしっかりとした知識がないと、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
そのため、リースバックを行う際は事前に注意点やメリット・デメリットを理解して、計画的に進めるようにしましょう。
うまく活用すれば、理想的なライフプランを目指せますよ。