自動車リースバックのメリットは？流れや仕組みと合わせて紹介

みなさんは、会社や個人が所有している車がリースバックできるということをご存知でしたか？

車の他にも家をリースバックするなど、価格の大きなものに対して利用する事が多いリースバックですが、リースバックの意味や特徴などはご存知でしょうか。

最近ではテレビのCMなどでもよく聞かれるリースバックですが、実は詳しく知っているという方はあまりいません。一度にまとまった資金を得られるなど、他にもたくさんのメリットがあるリースバックですが、まだまだ認知度は低く、あまり利用されていないのが現状です。

もちろん注意しなければいけない点や、デメリットも存在しますが、理解を深め上手に利用することができれば、かなりの数の方々が得をするでしょう。

そこで今回は、リースバックについてあまり知らないという方向けに、自動車リースバックの意味や仕組み、メリットやデメリットについてご紹介していきます。

これから自動車リースバックを利用しようか検討している方は、ぜひチェックしてみて下さい。

自動車リースバックとは？

まずはじめに、自動車リースバックとはどのようなサービスなのかについてご紹介していきます。

自動車リースバックとは、マイカーリースバックとも呼ばれており、文字通り自動車をリースバックするといったサービスのことを指します。

リースバックとは、所有している車を一度リース会社に売却し、その後賃貸契約を結び同じ車に乗り続けることができる制度のことを言います。

自動車リースバックは、元々法人企業の社用車向けに作られた制度で、大量の社用車を一度にまとめてリースバックするという形で利用されてきましたが、そのサービスの便利さから、今では個人の車でもリースバックが利用されており、その場合はマイカーリースバックという風な呼び方をします。

売却してまとまったお金を手にすることができ、なおかつ愛着のある車に継続して乗り続けられるというのは嬉しいポイントですよね。

下記のメリットの欄でもご紹介しますが、自動車リースバックにはこれ以外にもたくさんのメリットが存在します。

これだけのメリットがあると「リース会社が損をしているのではないか？」と思ってしまいがちですが、リース会社にとってのメリットもきちんと存在しています。

一度にまとまった金額で車を買い取るものの、一定期間継続したリース料を得られたり、結果として支払い合計額のほうが高くなったりということもあります。

つまり、利用者にとってのメリットはリース会社のデメリットであり、反対に利用者にとってのデメリットがリース会社のメリットということになります。

自動車リースバックの流れ

次にご紹介するのは、自動車リースバックの流れについてです。

実際に自動車リースバックを利用する際はどのような流れで契約を進めていくのでしょうか。自動車リースバックの詳しい流れを6つのステップに分けてご紹介していきます。

これから自動車リースバックの利用を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

【STEP1】申込み

まずはリース会社に申し込みをします。直接来店するか、電話やWebサイトから予約が可能な会社もあるので、事前にチェックしておきましょう。

【STEP2】査定

所有している車の『買取額』『リース料』『リース期間』をリース会社が査定します。

【STEP3】契約

査定が終わると契約を結びます。

査定額が提示され、提示された金額や期間に問題がなければここで契約を結びます。

ここでいう契約とは、売買契約と賃貸契約の両方です。

【STEP4】入金

契約に合意すると、まずは車の買取金額が利用者の口座へ振り込まれます。

【STEP5】リース開始・リース料支払い

一連の契約が終わると、いよいよリース開始となります。

今までと変わらず、いつもどおりカーライフを楽しむことができます。

リース料の支払いがあるので忘れずに注意しておきましょう。

【STEP6】所有権の返還

リース期間が終了すると、所有権が返還されます。

自動車リースバックのメリット

自動車リースバックの意味や仕組み、流れを理解していただいたところで、次にご紹介するのは自動車リースバックのメリットについてです。

自動車リースバックを利用すると以下のようなメリットを得ることができます。

自動車リースバックの利用を検討している方は、必ずチェックしておきましょう。

一度にまとまったお金を得ることができる

自動車リースバックを利用する最大のメリットと言っても良いのが、一度にまとまったお金を手に入れることが可能だという点です。

所有している車を、リース会社に売却しすぐに現金として一括で振り込みがされるため、借金の返済をしたい方や、融資の元手にしたいという方など、さまざまな用途があります。

愛着のある車に乗り続けることが可能

愛着のある車に乗り続けることが可能だという点は、一度にまとまったお金を得ることができるという点と同じくらい、こちらのメリットも重要なメリットとなります。

車を所有したことが一度でもある方ならわかると思いますが、マイカーの場合は乗っているうちに愛着が湧いてきますよね。

「売却してお金が欲しいけど、車とはお別れしたくない。」そんなときは自動車リースバックがぴったりです！

手間が省ける

自分が車を所有している場合、メンテナンスとしての点検、車検などはすべて自己管理となります。

しかし、自動車リースバックを利用すれば、所有者はリース会社となり、リース会社が事務作業や点検などをすべて行ってくれます。

プロによる一級品の点検を受けることが可能なため、結果として安全性も向上することになり安心感も得ることができるのです。

毎月の出費が一定額になる

利用者とリース会社で賃貸契約を結び、リース料という形で毎月支払いを行う際、ほとんどのケースで毎月一定の金額を支払うことになります。

メンテナンス費用、車検費用、その他諸経費などがすべて込みの値段となっているため、急に大きな出費をしなくてはならないといった事態になる心配がありません。

資金繰りを安定させたいと考えている方にはおすすめのサービスです。

リース期間は選べることが多い

自動車リースバックを利用した際のリース期間は、自動車の所有年数や走行距離によってある程度自由に設定することができます。

お財布と相談し、無理のない範囲でリース料や期間を決められるのは嬉しいポイントですよね。

所有権が返還される

自動車リースバックを利用した際、リース期間が終了すると車の所有権が利用者に返還される仕組みになっています。

リース期間が終了した後もマイカーとして乗り続けるも良し、売却して資金を得るのも良し、計画次第で自由に決めることが可能です。

自動車リースバックのデメリット

自動車リースバックのメリットについてご紹介してきましたが、次にご紹介するのは自動車リースバックを利用する際のデメリットについてです。

たくさんのメリットがある自動車リースバックですが、ごくわずかのデメリットや注意点も存在します。

自動車リースバックの利用を検討している方は、必ずチェックしておいて下さい。

買取金額よりも割高なリース料を支払わなければならない

自動車リースバックを利用した場合、車の買取金額よりも割高なリース料を支払うことになるという点は覚えておきましょう。

毎月の負担が減る分、合計で支払う金額はリースバックの方が高くなってしまいます。

自動車リースバックも商売の一つのため、リース会社の利益がでなければ商売は成立しませんし、リース料にはメンテナンス費用や車検費用も含まれています。

『いつまで』支払いが続き、『どのくらい』支払わなければならないのかについては、利用する前に必ず確認しておきましょう。

車種や車の状態によってはリースできない場合もある

自動車リースバックには、利用ができる車とできない車があるということを覚えておきましょう。

基本的に、走行距離が多すぎる場合(一般的には12万キロ以上)や、古い車(初度登録年月よりも9年以上経過している)については、リース契約が結べません。

また、外国からの輸入車に関しても自動車リースバックを利用できない場合があります。

上記に該当する方は気をつけておきましょう。

任意保険料はリース料に含まれていない

自動車リースバックを利用する際に注意していただきたい点として、任意保険料はリース料に含まれないという点です。

メンテナンス費用や車検費用、自賠責保険料などはすべてリース料に含まれておりますが、任意保険料はリース料に含まれておりません。

弁護士特約やバイク特約など、任意保険ならではの特約もあるため非常に大切なのが任意保険となります。

自動車リースバックを利用する際は注意しておきましょう。

契約期間中の解約には違約金が発生する

自動車リースバックを利用した際、原則として途中で解約することはできないため、注意が必要です。

どうしても契約期間中に解約をしたい場合は、違約金を支払って契約を解消する形となります。

余分な費用を支払うことになってしまうため、リースの期間などの計画は慎重に立てることをおすすめします。

まとめ

自動車リースバックについてあまり知らないという方向けに、自動車リースバックの意味や仕組み、メリットやデメリットについてご紹介しましたが、参考になりましたか？

自動車リースバックとは、ルールさえ注意していればとても便利なサービスです。うまく自動車リースバックを利用できれば、愛着のある思い出の詰まった車に乗りながら、まとまった資金を得ることが可能となります。

これから自動車リースバックを利用したい、利用しようか検討しているという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。