リースバックとリースの違いとは?5つの違いについて解説
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金融機関・ファクタリング・後払い現金化などの資金調達方法が充実している中、リースバックという資金調達方法をご存じでしょうか。
リースバックとは、自身が保有している不動産・機械などを売却することによって現金を受け取る資金調達方法のことをいいます。
そして、リースという全く別のサービスも存在しています。では、リースバックとリースの2つのサービスにはどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、リースバックとリースのそれぞれの特徴と違いについて詳しく解説していきます。
リースバックの特徴
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リースバックは、不動産・機械を売却するという契約を締結した後に賃貸契約を結びます。
では、リースバックの特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。
リースバックの特徴は大きく分けて6つあります。
- 売却後も賃料を払えば使用可能
- 金銭的負担が少ない
- 買い戻しできる
- 売却額が相場より安い
- 所有権がなくなる
- 永久に借りることができない
ここからは、上記の特徴について詳しく解説していきます。
売却後も賃料を払えば使用可能
リースバックの最も大きな特徴として挙げられるのは不動産・機械を売却した後でも賃料を払えば利用できるということです。
一般的に、不動産・機械を売却した場合は別の売却先に所有権が引き継がれるので引き続き利用することはできません。
しかし、リースバックの場合は引き続き利用する旨を伝えることによって以前と同様に売却した物件や機械を利用することができます。
金銭的負担が少ない
リースバックの契約を結ぶことによって、金銭的な負担が減ります。
例えば、固定資産税などの税金の支払いがなくなり、契約期間を満了するまでは賃料を支払うだけで、機械や設備を利用することができます。
不動産や機械を保有している方で毎月発生する金銭的負担が大きいと考えている方はリースバックの利用を検討してみるのはいかがでしょうか。
買い戻しができる
リースバックは利用後に買い戻すことを希望した場合は、不動産・機械の買い戻しをすることが可能です。
しかし、買い戻しをするには契約時に買い戻し特約を作成する必要があるので注意しましょう。
買い戻し特約は、転売目的の買取を阻止するために有効な物であり、リースバック会社が他の方に機械や設備を売却していたとしても買い戻しを実施できる効力があります。
そして、買い戻し時の買戻金は売却金より割高であるということも理解しておきましょう。
売却金が相場より安い
不動産・機械をリースバック会社に売却する場合は市場の相場より安い金額で買い取られます。
なぜなら、賃料の滞納リスクと買い戻しの可能性があるからです。
仮に、機械や設備を安く売却することができたとしても賃料が高くなる可能性があることを理解しておきましょう。
所有権がなくなる
機械や設備を売却した場合は当然ですが所有権はなくなります。
しかし、所有権が無くなるメリットとして、所有していることで発生するリスクをなくすことができます。例えば、災害や事故による市場価値の低下というリスクが挙げられます。
デメリットとして、リースバック会社の定めるルールに従う必要があります。すなわち、自由に機械・設備を使用するにあたって制限があるということになります。
永久に借りることができない
賃料を支払えば引き続き不動産や機械を利用することがリースバックの特徴として挙げられますが、永久に借り続けることはできません。
不動産の場合、リースバックの契約時に「定期借家契約」を結ぶことによって賃貸期間を定めます。
「定期借家契約」は借主と貸主の合意があれば契約の延長をすることができますが、合意が無い場合は、契約を延長できず家を退去する必要があります。
つまり、リースバックでも所有権を保有しているリースバック会社から「定期借家契約」を延長する許可がもらえなければ退去しなければなりません。
リースの特徴
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リースとは、リース会社が企業に対して、機械や設備・不動産を長期間貸すサービスのことをいいます。
リースの貸出期間は、最低半年から十年とされている会社が多く中長期間に渡って借りることができます。
リースの特徴は大きく分けて5つあります。
- 最新の物を利用できる
- 少額で機械や設備を利用できる
- 所有権がない
- 総合的な支払い額が高くなる可能性がある
- 中途解約ができない
ここからは、上記のリースの特徴について詳しく解説していきます。
最新の物を利用できる
リースは賃料を払えば最新の機械・設備を利用することが可能となります。
リース契約で契約期間を短めに設定することで、次の契約を更新する際に最新の機種を利用することができます。
最新の機械・設備を利用したい場合は、リースの利用を検討してみましょう。
少額で機械や設備を利用できる
リース契約を結ぶ場合は、機械や設備の導入が少額で済みます。
なぜなら、機械・設備の導入時に多額の初期費用が不要な上に、月々のリース料のみで機械や設備の導入をすることが可能となるからです。
所有権がない
リースを利用した場合、リースバック契約と同様に利用者に所有権がないので、リース会社の定めるルールに従って、機械や設備を利用する必要があります。
加えて、リースの契約期間を満了した後も引き続き機械や設備を利用したい場合は再リース料がかかってきます。
総合的な支払い額が高くなる可能性がある
リースを利用する場合、契約期間によっては総合的な支払い額が高くなる可能性があります。
長期間に及んで契約を結ぶ際は、機械や設備を購入した方が安く済むときもありますので2つの方法を比較してから自社にとって有意義になる方法を選択しましょう。
中途解約ができない
リースは、一度契約を結んでしまうと途中で契約を破棄することができません。
なぜなら、リースはリース会社が利用者に代わって機械や設備を購入し貸与するサービスのため税法上、中途解約をすることが禁止されているからです。
したがって、契約期間を吟味した上で契約を結ぶようにしましょう。
リースバックとリースの違い
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ここまで、リースバックとリースのそれぞれの特徴についてまとめてきました。では、リースバックとリースの間にはどのような違いがあるのでしょうか。
リースバックとリースでは、主に5つの違いがあります。
- 元の所有権
- 現金を受け取れるか
- 利用目的
- 利用する年齢層
- 調査の有無
ここからは、上記の5つの違いについて詳しく解説していきます。
元の所有権
リースバックは元の所有権が利用者本人であるのに対して、リースの場合は、元の所有権がリース会社にあります。
すなわち、リースバックの場合は自身が保有している財産を手放すということになります。
リースは、リース会社の保有している機械や設備を借りるだけなので自身の財産を手放す心配はありません。
現金を受け取れるか
リースバックを利用した場合は、自身の財産を売却するので現金を受け取ることができます。
しかし、リースの場合は現金を受け取ることができない上、毎月賃料を一定額支払う必要があります。
利用目的
リースバックを利用する方の多くは、資金調達の一つの手段としてリースバックを利用しますが、リースを利用する方は特定の機械や設備を利用するためにリースを利用します。
また、リースバックで得た資金は利用目的を問われることはありませんので、自由にお金を使うことができます。
利用する年齢層
リースバックを利用する方は、老人ホームや老後の収入源の一部として利用する高齢者の利用者が多いです。
一方、リースは会社の重役や社長・工場長などの立場の方々の利用が多いサービスとなっています。
調査の有無
リースは現地での調査がないのに対して、リースバックは現地の調査が必要になります。
現地の調査をすることによって、機械や設備の状態や市場価値を総合的に査定した上で買取金額を提示します。
そのため、リースバックにおいて現地調査は必要不可欠であるということができます。
まとめ
ここまで、リースバックとリースの特徴とそれぞれの違いについて詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
リースバックとリースの2つのサービスは名前が非常に似ていますが、内容が大いに違うサービスであるということがご理解いただけたかと思います。
リースバックとリースはそれぞれメリットはありますが、デメリットもあるサービスですので注意しましょう。
自身の用途や目的によって、2つのサービスを使い分けるのが最も有効的であるということができます。
リースバックとリースはファクタリングや金融機関に加えて利用が盛んになる資金調達方法であると考えられます。
上記のことを踏まえた上で、リースバックとリースを利用しましょう。