リースバックの査定の流れと買取金額を上げる3つの方法

リースバック 査定

リースバックの査定の流れと買取金額を上げる3つの方法

リースバックは、自宅などの不動産を買主(主に不動産会社)に売却したあとでも賃料を支払うことで、そのまま住み続けられるシステムです。

現金化までの期間も短く一括で支払われることが多いため、マイホームのローン返済の問題や老後資金の確保、今の家に住みながら家を買い換える、資金調達のために現金化したいなどの目的で利用されることもある方法です。

リースバックで不動産を売却した際の代金の使い道は自由です。そのため、さまざまな資金に利用できるので、近年このリースバックを利用する方が増えてきています。

本記事ではリースバックを利用したいけれどどうすればいいかわからないという方のために、リースバックの査定の流れと買取価格の相場、査定額の決まり方、そして買取金額を上げる3つの方法をご紹介します。

リースバックの査定の流れ

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リースバックは、資金を確保してから住み替え先をゆっくり探したい、高齢者施設と契約したけれど入居までに時間がかかるなどのときに利用したいシステムです。

リースバックの利用を考えている場合、まずは自宅の価値をしっかりと確認しておくことが大切です。

自宅の価値を知るには、不動産会社に見積もり査定を依頼するのが一般的ですが、その際どのように査定が行われるのでしょうか?

ここでは、リースバックの査定の流れについて説明していきます。

査定を依頼

一番最初にやるべきことは、リースバックを行っている不動産会社を探すことです。もし気になる業者が見つかったら、その会社に査定を依頼します。電話やメールなどで相談受付をしている会社が多いので、まずは問い合わせを行います。

訪問調査

問い合わせを行ったら、物件の売却価格の査定見積もりを受けます。不動産会社、または自宅で売却したい物件についての詳細を確認し、打ち合わせを行いましょう。

このとき、リースバック契約後の賃貸契約料がどの程度の金額になるのかも確認できることが多いので、判断材料として確認しておきましょう。

買取価格の提示

訪問調査が済んだら次は物件の買取価格の提示です。物件の条件が提示されるまでの期間は不動産業者にもよりますが、大体3~10日程度の場合が多いです

もし売却を急ぐ事情がある場合には、査定を依頼するときに不動産会社に相談しておきましょう。

売買契約の締結

買取価格と賃貸契約料に納得したら、いよいよ売買契約の締結です。リースバックはあとでトラブルが発生してしまうケースが多々あるので、査定額だけを重視するのではなく契約内容をよく確認して慎重に判断する必要があります

注意したいポイント

  • 賃貸契約が満了したときに契約を更新できるか
  • 第三者に売却される可能性があるか
  • リースバック後に買い戻しをした場合の金額はいくらか

気になる点や質問したいことなどはきちんと解消してから売買契約を締結するようにしましょう。

決算・建物賃貸借契約

手続きが完了したら、いよいよ決算と建物賃貸借契約です。契約がスムーズに進んだ場合、問い合わせから決算までの期間は約1ヶ月程度になります

決算の際に所有権は不動産会社に移転し、住宅ローンが残っている場合は売却代金で残りのローンを一括返済します。

その後、不動産会社と建物賃貸借契約を締結します。

リースバックの買取価格の相場

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リースバックの1番のメリットは、今までと同じ家に住みながら短期間でまとまった現金を受け取ることができることです。

しかもリースバックでは、売却情報を不動産会社のホームページやチラシで広く公開しないため、売却したことを周囲に知られずに済むというメリットもあります。

しかしその一方で、売却価格や家賃は一般的な相場よりも不利になることも多いので、その点もよく理解したうえでリースバックを利用する必要があります。

では、具体的にリースバックの買取価格はどの程度となるのでしょうか?

一般的な取引価格より安くなる

リースバックを利用した際の不動産の買取価格は、一般的な取引価格の60~80%になります。これは、不動産会社が利回りを重視しているため、買取価格を抑えようとするからです。

買取金額を低くすれば当然利回りが高くなりますし、リースバックの賃貸契約を終えたあとに別の購入者に物件を売却して利益を得ることが目的の場合もあります。

地域によって相場が異なる

リースバックの買取金額は地域によっても相場が違ってきます。買取を行う不動産会社や投資家などは万が一の事態を想定して、売買しやすい物件を好みます。

そのため、東京や大阪、名古屋などの都市や不動産売買の流動性の高い人気のエリアではリースバックの買取価格が高くなります。

築年数が経っている方が有利

一般的な不動産の買取価格は、築年数が経っていない方が高くなりますが、リースバックの場合は不動産の価値だけでなく値下がりのリスクも重視されています。

そのため、今後市場価値が下落するリスクの低い築年数の経っている物件の方が、リースバックを利用する際には有利です

リースバックの査定額の決まり方

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リースバックを利用する際、どのようにして査定額が決まるのかは気になるところですが、これは2つの要因で決まってきます。

不動産の価値から算出

リースバックを利用する際の査定額は、不動産の価値から算出されます。通常の不動産売却では、不動産の市場価格で売却することができますが、リースバックの場合、リースバック利用者にしか貸すことができない、自由に売買できない、買戻しに応じなければいけないなど買取を行う不動産会社にとって不利益な条件が発生してしまうため、市場価格よりも安い価格になってしまうのです。

  • 査定額=不動産の市場価格×掛け目(60~80%)

ちなみに不動産の市場価格は、土地の評価と建物の価値によって決まります。

買戻し価格に下げて設定

リースバックの査定額を決定する際、買戻しを前提としてリースバック利用者の希望の買い戻し価格に下げて設定することがあります

例えば、不動産の価値から算出した査定額が2,000万円の物件で掛け目が70%の物件の場合、買取価格は1,400万円となりますが、リースバック利用者が買戻しをしたいので200万円で売買して欲しい、家賃を抑えたいので200万円で買取して欲しいと言ってきたケースなどです。

リースバックの買取価格を上げる3つの方法

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依頼する不動産会社によって不動産の買取価格は異なります。利益を上げることにはあまり興味がない方や面倒だと思う方も多いですが、買取価格を上げることはそんなに難しくありません。

では、リースバックの買取価格を上げるためには一体どうすれば良いのでしょうか?

複数の不動産会社に査定を依頼

1番良い形でリースバックを利用して不動産を売却するには、複数の会社に査定を依頼することが大切です

とにかくたくさんの不動産会社にどんどん査定を依頼して、その中で最も高い買取金額を提示した会社と契約するのが良いでしょう。

同じようにリースバックを扱っている不動産会社でも、それぞれに特徴や強み、弱みがあります。長く付き合うことになる不動産会社ですから、契約をする前にたくさんの会社を比較して検討することは非常に大切なことです。

普段から利用している不動産会社だけにしか依頼しない方もいますが、他の会社と比較をしなければその会社が提示した買取金額が高いのか低いのかもわからないため、必ず他の会社にも査定を依頼しましょう。

相見積もりを依頼する

リースバックの買取価格を上げるためには、相見積もりを依頼することもひとつの方法です。相見積もりとは、他の不動産会社の査定結果を持って行き、この会社ではこのくらいの金額だったのだが、もう少し高い金額で買い取ってくれませんか?と持ちかける方法です

不動産の買取価格が決まる基準は意外とあいまいなことが多いので、営業マンの判断ひとつで買取価格が上がる可能性も少なくありません。

相見積もりは、不動産の売買が初めての素人でもやりやすい交渉方法なのでおすすめです。

不動産会社に相談する

不動産の売買は人生であまり経験することがない方が多いです。そのため、相場より高く買い取ってもらうことなんてできるわけがないと勝手に思い込んでいる場合があります。

不動産会社もこのような状況を知っているため、足元を見て少し安めに買取価格を決定していることが多いです。

まずは少しでも高い値段で買い取って欲しいということを不動産会社に伝えてみましょう。少しでも買取価格が上がる可能性があるなら、言ってみて損はありません。

まとめ

リースバックの査定の流れと買取価格の相場、査定額の決まり方、そして買取金額を上げる3つの方法をご紹介しましたが参考になりましたでしょうか?

リースバックは、メリットもありますがデメリットもいくつかあるので、しっかりと仕組みを理解してから利用することが重要です。

リースバックは資金の調達やローンの支払いが苦しくなったときに有効な手段ではありますが、あくまでも不動産売却であるということを忘れないようにしましょう。

もし利用することを決めたときは、損をしないよう慎重に検討、準備することをおすすめします。

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