老後の家は「生き方」次第!終の棲家を比較検討する7つのポイント

老後 家

平均寿命が年々延びています。それは「老後」と呼ばれる期間が長くなってきていることを意味します。

健康状態や家庭環境が変わっていく中で、長くなった老後を過ごすことになる「家」は、これまでと同じままでいいのでしょうか?

家は、早いうちから処遇を考えておかなければならない、一番大きいといえる「財産」です。

ここでは、あなたの長い人生を支えてきた家を、あなたの老後に向けてどう携えるべきかを考えるため、選べる条件や比較検討するポイントを挙げていきたいと思います。

老後の家を比較検討する7つのポイント

老後 家

老後の家として考えられる形には、3つの選択肢があります。

  • 持ち家(戸建て)
  • 持ち家(分譲マンション等)
  • 賃貸

初めてのマイホームを手に入れようとしたとき、これから過ごしていく新しい日々を想像してわくわくしていたと思います。

どんな風に年老いていくのかなどはあまり考えず、元気な自分が何不自由なく生活するという前提で家を選んだのではなかったでしょうか。

しかし、人は歳をとると、今まで通りにできないことが出てきたり、ずっと同じままでは都合が悪いところが出てきたりします。それは、家に対しても同じです。

年齢を重ねるとあらわになってくる家の不都合を踏まえた上で、老後の家として考えるべきポイントは7つです。

  1. 引っ越し・住み替え
  2. メンテナンス・リフォーム
  3. 管理費用・維持費
  4. 資産運用
  5. ローン返済・負債等
  6. 税金対策
  7. 住みやすさ

この7つのポイントで見たとき、考えられる3つの選択肢のメリット・デメリットが見えてきます。

持ち家 賃貸
戸建て マンション等
引っ越し
住み替え
希望価格で売却できないかもしれない

売却と同時に新住居に住み替えるのはすんなりとはいかない

戸建てからの引っ越しとなると、荷物を減らすための整理が必要になる 仕事の都合や子どもの成長など、都合に合わせて住み替えやすい

引っ越し費用がその都度かかる

メンテナンス
リフォーム
間取りの変更や設備投資など、自由にできる
玄関前のスロープなど、ライフステージに合わせてリフォーム等が必要
共用部分は手を加えられないが、メンテナンスや掃除など手入れは管理会社がしてくれる リフォームや設備交換などは自由にできない

メンテナンスについては管理会社がみることになっている

管理費用
維持費等
メンテナンスを10~15年ごとにきちんとしないと家が傷んでしまい長く住めないため、その費用がかかる 管理費や修繕費の積立金が毎月かかるのが一般的である 住んでいる間は更新費用や家賃の支払いが必要

駐車場代・共益費などが別にかかる場合もある

資産運用 完済していれば賃貸にしたり、土地のみでも遺産として残せる

担保にしてお金も借りられる

築年数が長いマンションを運用するにはリフォームの必要がある
老朽化により価値は下がる
財産として残すことはできない

リースバックを利用しての賃貸であれば、後に買い戻すことも可能

ローン返済
負債等
返済期間によっては老後も支払いが必要

リフォームや住み替えで新たなローンを抱える可能性

必要な修繕をしてくれるとは限らないので、自分で負債を抱えて対応しなければならない可能性がある 収入に応じた賃料で物件が借りられるので負担が少ない

持ち家を売却してローンが完済できる場合はリースバックにすれば残債はなくなる

税金対策の
必要性
固定資産税、相続税など、賃貸には必要ない課税がある 戸建ての持ち家と同じ税金がかかるが、特に固定資産税は戸建てより高い 賃貸物件は課税対象ではないので、固定資産税や、不動産相続などの面倒もない
住みやすさ
その他
リフォームできるので、老後の状態に合わせられるが、住み替えが大変なため、環境を変えにくい
マンションなどに比べ、騒音など、近所とのトラブルが起きにくい
住人が高齢になってくると高層階の場合は生活が大変なので、エレベーター付きや1階を選べば老後も暮らしやすい

オートロックが付いていれば防犯上も安心

高齢になると借りにくい

持ち家を売却してリースバックにすれば住み慣れた我が家のまま賃貸のメリットを受けることができる

のちに買い戻すことも可能

暮らす人によっては、メリットがデメリットだったりその逆だったりする場合もあるので、ここでは良し悪しよりも実際の状況を挙げてみました。

補足として説明すると、

持ち家を相続した場合はその後の利用方法などで節税対策が変わってきます。遺産を残すつもりであれば、相続する人ともよく話し合っておくことが必要です。

そして賃貸といえば、マンションやアパート、戸建てを借りるほかに「リースバック」というサービスがあります。

長年慣れ親しんだ持ち家を売却して、家賃を払いながら引き続きその家に住むことができる「リースバック」を利用することも含めて考えると、賃貸にもう一つの選択肢が増えるといえるでしょう。

「老後」は3つに分けられる

老後 家

老後とひとことで言っても、実は3つほどに時期が分けられます。

身体の状態や環境が変わる事によって、考えなければならないポイントも変えなければいけません。

自分で働いて稼ぐことが出来る時期

年金受給開始年齢がだんだんと引き上げられているので、定年退職後も再雇用を受けて働き続ける高齢者が増えています。
年金受給が開始されると給料と合計してある程度の額に抑えるように調整が必要になる上、子育ても終わっていて支出もある程度抑えられているという、金銭的に余裕がある時期となります。

この年齢の時期に慌てて家の対応をする必要はないかもしれませんが、家の築年数もそれなりになっているはずです。

金銭的に余裕があるうちにメンテナンスやリフォームなどを検討し、老後に備えると後が楽になります。

仕事をリタイヤしたあと

仕事を退職した後は、収入は年金のみになり、自立した生活を送ることはできるけれど、体力が衰えていったり、年相応の病気にかかり通院が多くなったりという時期にさしかかります。

この時期に起こるケガや病気が、のちに迎える介護期間に大きな影響を与えます。

なるべくケガをしないよう、バリアフリーな室内にする、病気が重くならないよう寒暖差を抑える努力をするなど、予測できる範囲でもしもの事態を防ぐ努力も必要になってきます。

また、買い物や外出に不便を感じているような場合は、駅の近くや商店街の近くなど、その時期に活動しやすい場所を選んで住み替えるのもいいでしょう。

そして、この時期は人の手を借りる時期が近づいてきているということなので、手を貸してくれる人が動きやすい環境の準備も必要になるかもしれません。

見守りや介護が必要な時期

介護が必要な時期といっても、実はさまざまな状態をいいます。

すぐには施設に入れないけどほぼ寝ている状態もあれば、自宅で過ごせる程度だけれどもデイサービスを利用している、随時ヘルパーさんに通ってもらわなければならないなど、見守りが必要な微妙な時期もあります。

そしてそのうち施設に空きが出て運よく入れたとなれば、もしかしたらもう自宅には戻ってこられないかもしれないなど、今までとは家との付き合い方が全く変わってきます。

家のバリアフリーは済んでいても、一人では暮らせず、その家から出る可能性もある要介護期。

まだ元気なうちに、そうなった時の対策を考えておかなければいけません。

自分だけの問題ではない

老後 家

年齢による健康状態の変化やどう過ごすかで、老後も変わってきます。

仕事をリタイヤしたらのんびり暮らそうと思っていたのに、趣味に没頭しすぎてかえって元気になって行動範囲が広がったり、逆に、健康に自信があったのに、気が付くと病気がちになり体力も落ちて何もする気が起きなくなったり。

そうなると、住む家も環境も今まで通りにはいきません。

見守りや介護が必要なために、自立したはずの子供と同居しなければならなくなるなど、自身の今までの計画通りにはいかなくなることが多くなるでしょう。

やがて誰かの、家族の手を借りるときのために、手間を取らせない家の形を前もって検討しておくことは重要です。

そして、そうやって頑張って形を変えてでも守ってきた終の棲家も、いつかは去る日が来ます。その時に、どうすれば周りの人に面倒をかけずに済ませられるか、感謝の気持ちとして残せるか、それは老後にさしかかる前に十分に考えておかなければならないことなのです。

まとめ

老後の家の形を比較検討するポイントを考えてみましたが、いかがでしたか?

いつまでも元気でいるために食べ物に気を付けて運動もして、と、健康に関しては日頃から気を付けますが、家についてはどうでしょうか?

手入れを怠ったり、放っておいたりとなれば、いざという時に思う通りにならないのは人間と同じかもしれません。

そして、自身が元気なうちの思考と、高齢になってからの思考には、結構な差があります。

自信を持って決断できる今のうちに十分検討をして決めて、あとは元気に暮らすことを目標に今から備えておくことが、本当の、求められる「老後」ではないでしょうか?

この記事が、老後の家の悩みを解決する参考になれば幸いです。

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