住宅担保ローンとは?借りる方法やメリットとデメリットを解説!
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厚生労働省が公表した「令和元年簡易生命表の概況」によれば、男性の平均寿命は81.41年、女性の平均寿命は87.45年とどちらも過去最高を更新しています。
医療や介護の発達により日本人の平均寿命が延びている中、少子化の影響により公的年金制度を担う若者が減少傾向にあることによって、年金支給の開始年齢の引き上げや老後の生活に不安を抱えている方々は少なくないのではないでしょうか。
そのような方々に今注目されているのが「住宅担保ローン」という方法です。
今回はそんな「住宅担保ローン」についての説明に加えて、住宅を所有している方々におすすめの「リースバック」についても記事の後半で触れていきたいと思います。
住宅担保ローンとは?
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「住宅担保ローン」とはご自身の住宅や不動産を担保にしてお金を借入できるローンのことをいいます。
住宅担保ローンでは土地や建物、別荘やマンションなどを担保にすることができ、いざという時の資金調達の手段として利用できます。
金融機関によって、本人の名義の不動産限定で担保にすることができる場合、両親や配偶者など他人名義の家族が所有している不動産を担保にできる場合、法人が所有している法人名義の不動産を担保にできる場合などがあります。
そのため、自身が望むかたちでローンを組むことができる金融機関を探す必要があります。
住宅担保ローンのメリット
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まずはじめに、住宅担保ローンのメリットとしてあげられるのがこちらです。
⒈ 低金利で借入ができる
無担保でローンを組むよりも、住宅を担保としていることによって、低金利での借入が可能になります。
無担保のカードローンの場合は一般的な金利が4.0~15.0%であるのに対し、住宅担保のフリーローンの場合は金利が2.9~9.5%と低い設定になっています。
そのため、必然的に返済額を安く済ませることができます。
⒉ 借入限度額が高くなる場合がある
一般的なローンの限度額が最大1000万円程度なのに対し、担保となる住宅の価値によっては、住宅担保ローンの限度額は1億円以上になる場合もあります。
そのため、まとまった金額が必要な方は、住宅担保ローンを利用した方が高額の借入をすることができます。
⒊ 借入期間を長期に設定できる
返済期間を10~30年、金融機関によってはさらに35年まで設定することができるため、月々の返済額を抑えることができます。
その分利息額は大きくなりますが、長期的なプランがしっかりと立てられる場合は、返済期間を延ばすことによって月々の負担を軽減することができます。
住宅担保ローンのデメリット
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つづいて、住宅担保ローンのデメリットとしてあげられるのがこちらです。
⒈ 借入までに多少の時間がかかる
住宅の価値を評価されてはじめてローンを受けることができますので、借入までに多少の時間がかかります。
無担保のローンは即日で借入ができるのに対し、住宅担保ローンは審査に数日必要となってくるため、借入までに約一週間かかります。
早急に資金が必要な方は、無担保のローンと住宅担保ローンを併用してうまく利用するなどの方法を考える必要があります。
⒉ 借入以外に費用がかかる
一般的なローンは手数料が発生しないのに対し、住宅担保ローンの場合は手数料が発生します。
金融機関が間に入ることによって、事務手数料、不動産鑑定費用、印紙代、抵当権・根抵当権の登記費用などが必要となってきます。
もし借入額が少ない場合は、上記の費用を上乗せした際に返済総額が一般的なローンと変わらなくなってしまう場合がありますので、しっかりとすべてを計算した上でお得な方法でローンを組むことをおすすめします。
⒊ 返済できなくなってしまった場合は住居が売却される
担保となる住宅は、金融機関によって法務局に「抵当権・根抵当権」として登記されます。
返済ができなくなってしまった場合には、こちらの権利を使って住宅を売却し、金融機関が借入と利息分のお金を回収します。
このようなことにならないためにも、借入額や利息が返済可能かをしっかりと見極めてからローンを組むことが重要となってきます。
住宅担保ローンを借りる方法
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住宅担保ローンは、信託銀行、信用組合、信用金庫、銀行、ノンバンクなどの金融機関で借りることができますが、実際の取扱件数や金額を見ていくと以下の二つの方法が有力となってきます。
⒈ 銀行
銀行で借入をすることの一番のメリットは、借入金利の安さです。住宅担保フリーローンの場合は金利が2.9~9.5%に設定されています。
しかし、低金利な分、審査のハードルがやや高いことと、銀行によっては借入の条件などが変わってくることが特徴です。
審査に関しては、借入する人の年齢・年収や勤務年数、住宅が首都圏に存在しなければならない、マンションは専有面積が40㎡以上必要である、などの条件があります。
また、借入資金を、事業性資金、生活資金、他のローンの借換資金などに利用することを禁止している場合もあり、不動産の購入、建築資金、相続税の支払いなどに限定されてしまう可能性があります。
これらの条件を審査し、実際に借入を受けるまでに数週間から1ヶ月程度かかることがあります。
⒉ ノンバンク
ノンバンクで借入をすることの一番のメリットは、銀行に比べて比較的審査に通りやすく、条件も緩いところです。
その分、金利が3.5~15.0%と少し高く設定されていますが、事業性資金などが必要な場合にはノンバンクでの借入がおすすめです。
また、審査から実際の借入までが1週間ほどで完了する場合が多いため、銀行より早く資金を調達することができます。
住宅担保ローンの申込の手順と必要書類
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以下が住宅担保ローンを申し込む際の手順です。
- 金融機関のホームページを通して仮審査をしてもらう
- 審査結果をもとに、金融機関の担当者と面談をする
- 面談後、本申込をする
- 担保の不動産により、現地調査が行われる
- 現地調査の結果により、本審査が行われる
- 借入可能と診断された場合は契約を行い、借入実行日に資金が振り込まれる
また、住宅担保ローンを申し込む際には以下の書類が必要です。
- 運転免許証やパスポートなど本人確認書類
- 印鑑証明書と実印
- 納税証明書
- 固定資産税納付書
- 収入証明書
- 不動産登記簿謄本
- ローン残高証明書
法人として借入を行う際にはその他に、商業登記簿謄本、決算書類、事業計画書などが必要となってきます。
必要書類は金融機関によって変わってくるため、事前に担当者に確認することで手続きをスムーズに進めることができます。
住宅担保ローンを利用する際のポイント
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以上の内容を踏まえた上で、住宅担保ローンを利用する際のポイントをまとめると
- 借入までに1週間から1ヶ月程度の時間がかかるため、余裕をもって早めに申し込む
- 住宅担保ローンの手数料と金利を計算した上で、お得な方のローンを選ぶ
- 住宅を売却されない為にも、金利を考慮した上で返済可能な借入計画を立てる
という3つの点をしっかり押さえることで、のちの問題回避にも繋がります。
ローン不要の方法「リースバック」とは
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ここまでは住宅担保ローンについて説明させていただきましたが、住宅をお持ちで、まとまった資金は必要だけど、ローンを組むことに抵抗がある方におすすめしたい方法が「リースバック」です。
リースバックは住宅担保ローンと違い、一度住宅を売却してから、買主であるリースバック業者と賃貸借契約を締結することによって、家賃を支払いながら自宅に住み続けるという方法です。
住宅を売却することにより、まとまった資金を手に入れることが可能になりますし、毎月の支払いに金利などが加ってこないため、結果的に今の住宅にお得に住み続けることができます。
また、すでにローンがある方や、資金の利用目的によって銀行から住宅担保ローンでの借りれが難しい方にとっては、住宅を失うことなく資金調達できるリースバックは非常におすすめといえます。
住宅担保ローンの金融機関選びと同じく、リースバック業者も会社によって売却金額やリース料に違いがあるため、条件をしっかり見極めた上で選定することが大変重要となってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一口に「住宅担保ローン」といっても、金融機関によっては借入の条件や金利に違いが出てきたり、メリットやデメリットがあるということをご説明させていただきました。
老後の生活に対する心配がある方は、今後必要となってくる生活資金や、返済が本当に可能な金額かどうかなども踏まえた上で、ご自身に一番合った方法でローンを組んでいくことが、ストレスのない生活へ繋がるといえます。
また、ローンを組むことに抵抗や不安がある方は、後半でご紹介させていただいた「リースバック」という方法もおすすめです。
借り入れにはいくつかの選択肢があることを知った上で、今後の生活を充実させることができる最善の方法をご検討ください。