リースバックをする理由と利用される5つのケース

リースバックする理由

現在住んでいる家を売却し、買主から借りることでそのまま住み続けることができるリースバック。

『住宅ローンが支払えなくなってしまった…。』

『手元に資金はないが、まとまったお金が必要になってしまった…。』

『お金を借りるのには抵抗がある…。』

こんな悩みを解消できるかもしれない魅力的なリースバックをまだよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、今までに不動産の売却をした方々の中でリースバックに踏み切った方の理由をさまざまなケースに分けてまとめてみました。

そもそもリースバックとは?

リースバックする理由

リースバックとは、現在住んでいる自宅に住み続けることが可能ながらも、売却することでまとまったお金の準備ができる仕組みです。

具体的には、ご自身が所有している住居を不動産業者や投資家へ売却し、その後、買主と賃貸借契約を結び、継続して住むことができる方法です。

ご高齢の方で自宅は所有しているけれども今後の生活資金に不安を感じている方、親御さんの介護が必要になってしまいまとまったお金が必要になった方、お子さんの学費で困っている方などが利用する注目の不動産売却方法です。

リースバックをするメリット

では、リースバックをするメリットには何があるのでしょうか。まずは、何よりも住み慣れた自宅を売却した後も住むことができる点です。

売却といっても契約条件によっては買い戻すことも可能で、子供にその権利を相続させることもできます。

実際、住宅ローンを組める社会人になったご自身の子供による買い戻しの実例もあり、一時的にお金が必要になった方にとても魅力的な制度になっています。

リースバックは現在注目されている不動産取引方法であることから、市場が活性化されており、買い手が早く見つかるケースが多く、一般売却と比べ、早くお金を手にすることができる点もメリットの一つと言えるでしょう。

その背景に、買主となった不動産会社や投資家は、自己利用時を除き、賃借人をいち早く見つける必要がありますが、リースバックでは売主がそのまま賃借人となる契約の為、「確実に家賃収入を得られる物件」であり、買い手にとっても魅力的に映るからです。

また、住宅にかかっていたメンテナンス費用、各種保険、税金などの支払いがなくなることもメリットです。

リースバックのデメリット

では、リースバックのデメリットとは何なのでしょうか。

それは、持ち家ではなく賃貸として住むことになる点です。

例えば、現在自宅でペットを飼っていたが、賃貸時には利用が制限され、ペットが飼えなくなる、という可能性も考えられます。

また、家賃が相場よりも高く設定されることもあるので、必ず確認するようにしましょう。

他にも、契約の更新を拒否されるケースや、賃料の値上げによって住み続けることが困難になってしまう可能性もあります。

もちろんこれは、リースバックの契約時に賃貸利用時の条件を確認、交渉をすることでトラブルを避けることができます。

そして、リースバックでは通常の不動産売却よりも売却価格が安くなる傾向にある点にも注意が必要です。

通常の売却とリースバックのそれぞれ見積もりをしてご自身にとって一番適切な方法を取るように心がけましょう。

リースバックを利用するケース

リースバックする理由

続いて、リースバックを利用する方の事例を紹介していきます。

さまざまな理由でまとまったお金が必要になった方や、借金などを一括で返済するために利用するケースのみならず、将来を見据えてのリースバックを利用される方もいます。

5つの事例を紹介するので、リースバックの利用検討中の方は、ご自身と似たケースがあれば、是非参考にしてみてください。

消費者金融やカードローンに手を付けているケース

例えばコロナウイルスの影響など、さまざまな理由で一時的に仕事が大きく減ってしまった方が、日頃の生活のために消費者金融やカードローンを利用するケースは少なくありません。

借りたその時は支払いに対して一時的に凌ぐことができますが、もちろん借金ですので月々の重い返済がのしかかってくるのは当たり前のことです。

借りた金額のみならず、借り入れには金利がついてきますので、借入金額によっては返済が終わらないどころか、返済のために新たに借り入れをしなくてはいけなくなっていきます。

そんな方は、リースバックを利用することで一旦持ち家を売却して売却金額で借金を完済することができます。

また、リースバックの場合は持ち家を離れることなく住み続けることができるので、今までと生活環境も変わらず家庭への負担も最小限に抑えることが出来ます。

賃貸料として不動産業者や投資家にお金を支払う必要はありますが、リースバックでは月々の金額的、精神的な負担を軽減することが可能です。

住宅ローンの負担が重くのしかかっているケース

住宅の購入には、多くの人が住宅ローンを利用しますよね。

住宅ローンの返済に退職金や今後の給与の上昇など、不確定な要素を前提にしてしまうケースは少なくありません。

しかし、その後に会社からのリストラや転職などによって、予定通りに収入を得ることが難しくなってしまい、住宅ローンの返済が苦しくなってしまうこともあります。

そんな時には、リースバックを利用することによって、住宅ローンの返済を終え、マイホームを手放すことなく、また別途まとまった資金を確保することが出来ます。

住宅を所有していると固定資産税などの税金もかかりますが、リースバック後には固定資産税はかからず、支払わなくてはいけない金額は賃料のみですので、毎月10万単位の負担軽減につながるケースもあります。

経済状況の変化は誰にでも訪れる可能性があるので、もし現在組んでいる住宅ローンが家計を大きく圧迫するのであれば、一度不動産会社などへ相談してみるのも良いでしょう。

税金滞納によって家を差し押さえされてしまったケース

例えば自営業の方で、事業資金や生活費はやりくりすることができていたけれど、税金関連の支払いがどうしても後回しになってしまった結果多額の滞納をしてしまうケース。

この場合、税金を滞納することで延滞税が加算され、ますます高額となり、月々の納税をしても滞納額が増え続け、最終的に役所によって家を差し押さえにあってしまうこともあります。

そんな時には、リースバックを利用して、滞納分すべての税金を支払い、自宅の差し押さえを解除することができます。

引越し費用なども掛からず、自宅の売却金額も手元に残った上で、生活する場所を変えることなく自宅へ住み続けることができます。

老後の貯蓄として利用するケース

住宅ローンの返済も終え、仕事も退職し、年金暮らしを予定している方も多いと思います。

しかし、以前世間からも注目された老後資金2000万円問題など、公的年金以外にも貯蓄がなければ生活できないという試算もあります。

こういったことに不安を覚えた方が、安定した老後の生活を求めてリースバックを利用するケースがあります。

現状は生活できている場合も、だんだんと預金が目減りしていき、今後の生活に不安を感じている方も多いはずです。

さらには、病気になったりしてまとまったお金が必要になったとき、対処できなくなる可能性もあります。

こういったことを解決するために、一度自宅を売却することで、手元の資金を安定させるリースバックはおすすめです。

高齢になると長く住んだ家を今更売却するなどもってのほか、と考える方もいらっしゃいますが、リースバックであればそのまま周りの方へ知られることなく住み続けることもできます。

住宅ローンなどの借金がなくても、貯蓄として老後資金が足りない方は、リースバックを利用することにより今後の長期的な生活を考えることが出来たり、資金計画を立てることが可能ですので、一度相談してみてはいかがでしょうか。

遺産分割として利用するケース

ご両親が所有する家を相続として受け継いだ際に、リースバックするケースもあります。

例えば土地付きの家を相続したけれども、仲良く兄弟姉妹間で分割するには落とし所を見つけるのが難しい場合があります。

ご両親の思い出が詰まった実家を残したいけれども、遺産を分けることができないといった際には、一度売却をすることで現金化して、相続をすっきりと整理することができます。

他にも、ご両親と同居していた場合は、実家を売ってしまうと住む場所がなくなってしまうため、リースバックを利用してそのまま住み続けることもできます。

こういった相続の際にも、兄弟姉妹の間で揉めることなく、お互いが納得できるということでリースバックが選ばれるケースもあります。

まとめ

今回は、リースバックをする理由と、利用される5つのケースを紹介しました。

リースバックは、自宅に住み続けながらも売却益を得ることで、まとまった現金を手にし、不測の事態に備えることができる魅力的な売却方法です。

リースバックをする理由は人それぞれではありますが、リースバックという方法で現状を改善できる可能性がある、ということを知って頂ければ幸いです。

この記事を読み、ご自身と重なるケースがあった場合には、ぜひ、リースバックを検討してみてください。

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